●民間保険の落とし穴
 〜若いうちから国公共済会の活用を〜


 死亡や入院などの万が一のリスクに備える生命・医療保障ですが、一般的な世帯がどのように備えているのかはあまリ知られていません。この号では、保障に関する多くの情報を提供している生命保険文化センターの全国実態調査から、実際の加入状況と問題点を探ってみます。

意外な傾向が

 生命保険文化センターの全国実態調査(平成30年度版)から加入実態の要点を抜粋してみると、その数字からいろいろなことが見えてきました(右表参照)。
 まず、世帯加入状況(死亡保障)ですが、88.7%と約9割近い世帯が生命保険・共済に加入しています。そして、その平均保障額は2255万円、平均年間払込保険料は38.2方円と大変な高額になっています。
 また、生命保険・共済に加入している世帯のうち約9割の世帯が医療保険・共済にも加入しています。
 意外なのは、保険離れが指摘されている若年層(29歳以下)です。加入率はなんと72.2%にもなります。若年層は加入していないイメージがありますが、実際には、多くの方が若いうちから保険・共済を契約していることがわかります。

実際の加入実態は

 ただし、気になる数字が2つがあります。
 1つ自の数字が「加入経路(チャネル)」です。「生命保険会社の営業職員」からが53.7%、「保険代理店の窓ロ・営業職員」からが17.8%と、人を介する加入が7割を超えています。
 2つ目の数字は「保障に対する知識全般」です。「ほとんど知識がない」が66.6%となっており、「十分に知識がある」の30.5%を大幅に上回っています。
 この2つの数字から浮かび上がってくる実態は、「営業職員にすすめられるままに、保険・共済の内容ををよく理解しないで契約している」ケースが大多数をしめているという現状です。

最悪のシナリオも

 よくわからないままにすすめられた内容で契約をした場合、将来大変なことになりかねません。
 例えば、「若い頃に月2万円程度だからと、すすめられるまま契約した保険が、10年更新の度に保険料が倍々になり、一番保障が必要な年齢になった頃に高額な保険料が払いきれなくなってしまった」、「貯蓄になるからと言われていた解約時の積立金が実はほとんどないことがわかり、解約して別の安い保険に加入を希望しても健康状態から加入できず無保険状態になってしまった」などという最悪のシナリオも十分に考えられます。

国公共済会がおすすめ

 若いうちから保険・共済について考えておくことはとても重要です。そして「小さな掛金・大きな安心」の国公共済会がおすすめです。
 国公共済会は、年に1度保障内容の見直しができ、年齢によって掛金が上がることがありません(生命特約を除く)。
 上表のおすすめプランのように、それぞれのライフプランに合わせて自由に保障を組み合わせることができるので、保障を「無理なく無駄なく確保」でき、家計の負担を相当程度軽くし、「将来にわたって計画的に貯蓄にまわす」ことができます。
 国公共済会を活用して、安心・安全な生活を実現しましょう。